Flightyのフライト履歴を、ビザと税務上の居住のための滞在日数に変える方法
Flightyはフライトを記録するアプリです。一方、ビザの上限や税務上の居住判定が問うのは国ごとの滞在日数です。精度を落とさずに、その2つをつなぐ方法を説明します。
最終確認:2026年6月
要点:Flightyは搭乗したフライトの記録としては非常に優れていますが、国ごとの滞在日数を合計したり、それをビザや税務上の居住の上限と照らし合わせたりはしません。滞在日数を出すには、各フライトをその国への入国とみなし、入国から出国までの日数を積み上げます。この作業は、Flightyから書き出したデータをそのまま読み込める日数記録アプリに任せられます。
フライト履歴が出発点として優れている理由
Flightyは搭乗したフライトを記録し、運航状況や遅延を追い、履歴から訪れた空港、飛行距離、飛行時間といった統計をつくります。いつどこへ飛んだかを正確に思い出す用途では、ほかに代えがたいアプリです。一方で、ビザや税務上の居住のルールが問う質問には答えるようにはできていません。直近180日間でシェンゲン圏に何日いたか、今年その国に183日を超えて滞在しているか、次の旅行で滞在の上限を越えないか。これらが問うのは国ごとの滞在日数であって、フライトではありません。フライト履歴は材料であり、滞在日数はその上に組み立てる別の計算です。
材料としては良質です。国際線のフライトは、日付の付いた国境の通過そのものです。到着空港からどの国に入国したかがわかり、次に出発したフライトから、空路でいつ出国したかがおおよそわかります。ある程度そろったフライト履歴は、日付の付いた移動の骨格に近く、記憶をたどって数えるよりはるかに信頼できます。パスポートのスタンプ、メール、写真から旅行履歴を再構成するときにも、有力な手がかりの一つです。足りないのはフライトとフライトのあいだにあるすべて、つまり実際に何日滞在したか、乗り継ぎを数えるべきか、陸路の移動があったかです。
フライトから滞在日数にたどり着くまでに必要なこと
- 空港から国へ。空港コードはそれぞれ国に対応します。CDGへの到着はフランスへの入国、NRTへの到着は日本への入国です。
- 区間を旅行にまとめる。1回の移動はたいてい複数のフライトからなります。往復の区間は、フライトごとに1行を立てるのではなく、それが表す旅行にまとめる必要があります。
- 乗り継ぎと滞在の区別。第三国を経由する当日中の乗り継ぎは、通常は乗り継ぎであり、その国の日数には加えません。空港での一泊をどう扱うかは判断が分かれます。乗り継ぎは訪問した国に数えるかをご覧ください。
- 集計期間に当てはめる。国ごとに日付の付いた滞在がそろえば、あとは該当するルールと照らし合わせます。シェンゲンの90/180なら直近180日間のローリングの集計期間で、これは国ごとではなくシェンゲン圏全体をさかのぼって数えます。多くの183日の居住判定なら暦年または課税年度で、それぞれに独自の例外があります。
現実的な方法は2つあります。手作業。FlightyからフライトをCSVで書き出し、国ごとの滞在を割り出して表計算ソフトで日数を集計します。できなくはありませんが、予定が変わるたびにやり直すことになり、まさにそこが表計算ソフトが破綻するところです。手早い方法。同じ書き出しデータを、旅行を推定して日数を数えてくれるアプリに読み込ませます。AtlasDaysはFlightyのCSVを読み込み、空港を国に対応させ、区間を旅行にまとめ、10時間以下の滞在を「乗り継ぎ」として印を付けたうえで、記録している上限に対して日数を数えます。手順はヘルプセンターの「Flightyから取り込む」にあります。
どちらの方法でも、信頼する前に確認してください。自動処理は数百件のフライトを数秒で旅行に変えますが、乗り継ぎを滞在と読み違えたり、区間が抜けていたりすれば日数は変わります。最初の結果は精度の高い下書きと考え、気にしている上限に関わる旅行だけは確かめてください。
自分で記録していますか。AtlasDaysは日付の付いた旅行の記録をiPhone内に保持し、必要な日数を数えます。ビザの上限、税務上の居住の基準日数、国ごとの合計まで。アプリを入手する →
フライト履歴だけでは足りないところ
ビザと税務上の居住は結果の重い問題なので、フライトの記録にわからないことは正直に押さえておく価値があります。
- 陸路の移動は記録に残りません。フランスからスペインへの鉄道や、陸の国境を越えるドライブはフライト履歴には現れないため、陸路で終わった滞在は日付を直す必要があるかもしれません。
- フライトが示すのは移動であって、どこで寝たかではありません。乗り継ぎは訪問ではなく、長時間の乗り継ぎは灰色の領域です。何を「1日」と数えるかはルールによって変わります。ビザの日数で何が「1日」になるかをご覧ください。
- 証拠にはなりますが、証明にはなりません。フライト履歴は移動を裏づける有力な資料ですが、公的な判断はスタンプ、許可証、当局の記録に基づいて下されます。申請用に記録をまとめるなら、ビザ申請用の旅行履歴の整え方をご覧ください。
Flightyから始める利点は、記録を一度つくってしまえば、同じ整った日付付きの旅行を、どの上限に対しても繰り返し確認できることです。
よくある質問
Flightyは国ごとの滞在日数を数えてくれますか?
いいえ。Flightyは搭乗したフライトを記録して統計をつくりますが、国ごとの滞在日数を合計したり、それをビザや税務上の居住の上限と照らし合わせたりはしません。日数の集計は、フライト履歴を材料とする別の計算です。
Flightyでシェンゲンの90/180ルールを管理できますか?
直接はできません。Flightyはフライトを記録するアプリで、ビザの上限を計算するものではないため、シェンゲンの90/180のローリングの合計は保持しません。フライト履歴を元データとして、日数を記録するアプリでルールと照らし合わせることはできます。
Flightyから旅行履歴を書き出すには?
Flightyはフライトの履歴をCSVファイルに書き出せます。保存したり、デバイスに共有したりできます。そこから表計算ソフトで開くか、日数記録アプリに取り込んで、フライトを日付の付いた旅行に変えられます。
フライトの記録から、滞在日数へ
AtlasDaysはFlightyの履歴を一度取り込み、確認できる日付付きの旅行に変えたうえで、その1つの記録からローリングの集計期間や税務上の居住の基準日数を計算し直します。iPhone内で完結します。
AtlasDaysを入手この記事について:AtlasDaysは一般的な情報を提供するもので、法律・税務・移民に関する助言ではありません。規則は変わり、結果は個別の事情によって異なります。AtlasDaysだけに頼らず、リンク先の公的情報を確認するか、専門家に相談してください。